今は愛知県美術館のフィンランドデザイン展に合わせた展開をしてるもよう。ナディッフ愛知店長の丹羽さんが展開する企画は毎回ほんとに楽しくて発見が色々。行くたびに長居していしまいます。お出かけのことありましたらぜひのぞいて下さい。
春ですね。ばたばたと過ごしてふりかえって気づいたら春でした。
作品をプレゼントにするのは難しいように思うのですが割とよく選んで頂きます。私にとってそれはとっても嬉しいことです。でもこう思うこともあります。こんな事を言うのは買って頂いた方に対して失礼に聞こえてしまうかもしれませんが、、アート作品は好きでなかったら絶対飾らないし捨て難い。こんなにいらない物って無いのではと思うのです。でもじゃあなんで私のドローイングが贈り物にしてもらえるのか。多分ただのお花の絵だからと思うのです。芸術は誰にでも見える物じゃなくて、エスパーや霊媒師みたいに見る能力がいるものです。(私はそう感じています)本当はアート作品というのはすべからくゴミで、何かを感じることのできた人によって特別な物になっているんだと思います。そうやって考えると贈り物にしやすい私の作品は、芸術としたら良くない物なのかもしれません。私の描いてるのはただのお花です。そこにそれ以上の意味はありません。でもそれでも良いと思っています。色々考えることはあるけれど、意味がないことは選んでいる理由でもあるのです。意味のないもの。誰の心にも寄り添えるもの。お花以外なら、、海とか、空でしょうか。土は何やら意味がある気がします。煙草のけむり。水。お供えものは基本的にそういったもののように思います。より自然に近い存在を作りたい、、と考えるのです。風とか水とか砂のように。私の何かではなく、ただ心を映す物であってほしい。芸術であるとか無いとか、気になることもあるけれどそれは私の考えることでは無いといつも行き着きます。わざとらしいのは嫌いなんです。自分にとって嘘のない物を作りたい。作りたいと思うものを正直に作ることが、私にとって大切なことだなと思います。
絵をほしいと言ってもらえるのは本当にありがたいし(生きていける)贈り物として誰かのために作るのは、普段の制作とはまた違った喜びがあってとても楽しいです。ナディッフさんに作品を置かせてもらうのもそれに近い喜びがあって、いつも少しドキドキしながら私の手の中で育った絵を持って行きます。